個人的神ゲー紹介

個人的神ゲー紹介⑨ テイルズオブデスティニー2

個人的神ゲー紹介の第9弾になります。

今回紹介するのは2002年に「ナムコ」より発売された「テイルズオブデスティニー2」です。
テイルズシリーズとしては4作目?になる作品になります。

テイルズシリーズで名作といわれるファンタジア、エターニア、デスティニーに続いての4作目で、初のPS2作品です。
デスティニー2発売前の3作がいずれも名作といわれており、デスティニー2の評判は他作品には劣っているというのが一般的な評価です。

しかし、個人的には「デスティニー2」が一番面白いと思っています。

特にやりこめばやりこむほど面白くなっていく戦闘システムが魅力です。また、シンプルながらも非常に考えさせられるシナリオと、それに立ち向かっていくキャラクター達、前作との関連要素すべてがかみ合って最高のゲームとなっています。

個人的点数:90点

今までプレイした200以上のゲームを点数付けし、簡単に紹介した記事もあります。
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ストーリー

テイルズオブデスティニーの舞台から18年後。

英雄となった「スタン」と「ルーティ」の息子「カイル」は、父スタンにあこがれて英雄を目指すへ兄貴分の「ロニ」と旅に出る。
旅先で出会った不思議な少女「リアラ」はとある事情により英雄を探しているというが、カイルは目当ての英雄ではないという。

自分が英雄ではないと言われたカイルは、英雄とはどのような存在か考え、自分なりの答えを探す。

・・・というストーリーになります。

テイルズオブデスティニー2の魅力① 戦闘システム

テイルズオブデスティニー2は、テイルズシリーズ初のPS2作品になり、今までよりハイレベルな戦闘が可能になりました。

テイルズオブデスティニー2以前の作品は、ただ攻撃を繰り返すだけでも戦闘に勝てたりすることもありました。しかし、SP(スピリットポイント)の導入により、単純な戦闘から駆け引きが必要となる面白さが加わりました。

その他にもかなり多くの戦闘システムが一新されており、より戦略的な戦い方が可能になっています。
そのため、テイルズシリーズの中で一番戦闘が難しいかもしれない作品になっていますが、慣れてシステムを理解すれば一番戦闘を楽しめる作品になっていると思います。

テイルズオブデスティニー2の魅力② 前作からの関連要素

本作は「テイルズオブデスティニー」の18年後が舞台になるため、前作で登場したキャラクターが多く登場します。
前作で登場したキャラクターが18年後にどうなっているのかを知ることができるのが続編の魅力ですね。

また、前作では語られなかった点を本作で詳しく補足するシーンもあるので、前作をプレイしたのであればより楽しめる内容になっています。
特に前作で大人気だったキャラクターの真相が本作で明かされるシーンは必見です。

さらに、テイルズオブデスティニー1のあるシーンの裏で実は・・・というようなシーンもあり、激熱なシーンが描かれています。

テイルズオブデスティニー2の魅力③ 考えさせられるシナリオ

※以下重大なネタバレあり 既プレイ推奨

本作では主人公が英雄とはどういう存在かを探求していくシナリオになっています。
その過程で「完全に平等で幸福な世界」を実現しようとする神と対峙します。

その神は過去を改変することで歴史を修正し、全員が平等な世界を実現してしまいます。
そして、主人公たちは今まで生きてきた世界と違う歴史の世界を体験します。

その世界で生活している人たちは、全員が幸福で病気などに罹ることはなく、心穏やかに過ごしています。
この世界を体験した主人公達は、今までの世界で生きてきた人たちの積み重ねである、歴史を改変したことは許せない。
しかし、その結果全ての人が幸せに過ごしている世界が実現しているという点は目を背けることができません。

元の世界に戻す方法はあるが、全員が幸せな世界が実現しているのであれば、元の世界に戻す必要はないのではないか。
元の世界に戻そうとするほうが間違っているのではないか。
その結果があるのであれば、歴史を改変するのも正しいのではないか。
・・・とても難しい選択を迫られます。

神の救いが欲しいという人もいれば、要らないという人もいる。
RPGというゲームの都合上、基本は主人公側が正義というゲームが多いですが、このゲームは様々なところで本当に主人公側が正しいのかということを考えさせられます。

そんな難題の中、苦しみ、悩みながらも自分の答えを探し出し、強い思いを神と戦う持って戦う主人公のカイルが私は大好きです。

主人公達と神の両方が人類の幸福を祈っているのに、どちらが正しいと一概には言えない考えさせられるシナリオになっています。

英雄にあこがれていた少年が、大きな難題にぶつかり、悩んで悩んで最後には自分の答えを見つけ出す。
主人公たちは何を信じるのか、どのような選択をするのか、その結果どのような結末になるのか、最後まで楽しめる作品となっています。

テイルズオブデスティニー2の魅力④ 名ゼリフ

テイルズオブデスティニー2には、印象に残るセリフがいくつもあります。
一つ一つのセリフが考えさせられる内容となっており、それらのセリフがシナリオを良くしています。
中でも特に好きなのは以下の3つです。

①この胸の痛みも苦しみも俺のものだ。神にだって癒せやしない。癒されてたまるものか。(カイル)

②私は目が見えないんです。この目が見えるようになったらどんなにすばらしいことか。
人間の力で出来ない事を神に願うのはいけないことでしょうか?
もし全能の神を否定する人間がいたら 私はその者たちを一生、恨むことでしょう。(全盲の少女)

③幸せとは誰かに与えられるものではない。(ジューダス)
自分の手でつかんでこそ価値があるんだ。

どのセリフもとても深い意味がありますが、特に好きなのは②の全盲の少女のセリフです。
このキャラクターはとある街にいるNPCで、特に出番はないです。
しかし、神と対峙する主人公たちの行動が正しいのかとプレイヤーへ問いかける良いセリフとなっています。

他にもとてもいいセリフが多くあって魅力的なゲームとなっています。
名言集をまとめた素敵な動画を見つけたので、よかったら見てみてください。

まとめ

テイルズオブデスティニー2は、シナリオと戦闘が非常に楽しく、進めていくのが楽しいゲームでした。
主人公たちの選択はどのような結末をもたらすのか最後まで興味を惹かれます。

エンディングもとても素敵な終わり方をするので、是非プレイしてみてください。