こんにちは!!
日常の面白かったことをお伝えしているメタキノと申します。
今回は「狂気山脈 陰謀の分水嶺」というシナリオのマーダーミステリーを遊んできましたので、感想などをご紹介します。
狂気山脈は「陰謀の分水嶺」、「星ふる天辺」、「薄明三角点」の三部作となっており、今回ご紹介するのは1作目になります。
「誰が犯人だろうか?」、「犯人と疑われていないだろうか?」というような推理小説の登場人物になった気分を味わいながら、一緒にプレイする人とわいわい楽しめるゲームです。
※狂気山脈のネタバレはありません。
※狂気山脈という同タイトルのTRPGがありますが、別のゲームになります。
マーダーミステリーとは?
そもそもマーダーミステリーとはどういうゲームかと言うと、人狼とボードゲームとTRPGが混ざったようなゲームです。
プレイヤーたちは推理小説に登場する人の役を演じることになり、犯人役とそうでない人に分かれます。
犯人は自分が犯人だとばれないように行動し、それ以外の人は誰が犯人か突き止めることと、どうやって殺害したのかという謎の真相を追っていくという話になります。
殺害現場の情報は,場に用意されたカードを使用して集め、プレイヤー同士で話し合って犯人を推理していき、事件の真相を追っていくというゲームです。
プレイヤーたちの中に犯人がいるため、犯人役の人は自分が犯人だとばれないように話し合いの際に嘘をついたり、一緒に犯人を捜すふりをしながら別の人が怪しいと思わせたりすることもできます。
犯人を捜す/または犯人として捜査から逃れるドキドキ感が味わえ、本当に推理小説の登場人物になったような体験ができることが魅力のゲームとなっています。
1回のプレイ時間は4~5時間ほど。
狂気山脈をプレイする前の準備
今回プレイした「狂気山脈」というシナリオでは、ゲームの進行役が1人、プレイヤーは5人で遊ぶシナリオとなっていました。
プレイヤーたちにはゲームをプレイする前の事前準備として、自分たちが演じる役の背景、個別ミッション、個別スキルのカードが与えられます。
私が今回担当したのは、狂気山脈という山を調査する部隊の「医者」でした。
この「医者」が殺人事件が発生した時に何をしていたのか、どういう目的で狂気山脈への調査に参加したといった情報がカードに書かれているため、ゲームプレイまでに覚えておきます。
これらの情報は他のプレイヤーから「事件発生時に何をしていたのか?」といったふうに質問されることがあるので、しっかりと覚えてゲームへ参加します。
もちろん他のプレイヤーもそれぞれ登山家、教授、調査員、記者という役を与えられており、それぞれ「医者」とは違う個別の背景、ミッション、スキルが伝えられています。
ゲームの進行役からは、「この中の誰かが犯人役になるが、決して犯人捜しだけに夢中にならず、仲良くゲームをすること」と、ありがたいお言葉をいただいてゲームを開始します。
狂気山脈のプレイの流れ
ゲームを始めると、まず殺人事件が発生したところからスタートします。
誰が犯人か分からないが、状況的に「プレイヤーの中に犯人がいる」ことがわかります。
プレイヤー1人ずつに調査をする時間が与えられ、調査の結果、少しずつ殺害現場の様子が分かっていきます。
殺害現場付近の情報は、付近のカードを調べることで分かります。
狂気山脈を登っていくシナリオのため、標高の低いところから探索して情報を集めます。
カードをめくると各プレイヤーが演じる役職ごとの情報や、殺害現場の情報などが分かります。
序盤に出てくる医者の情報はこんな感じです。
医者なら持っていてもおかしくないものですが、メスなど殺害に使用できるものがあれば犯人として疑われるものも出てきます。
情報の共有と一番の魅力
捜査が進んでいくと、プレイヤーが得た情報を他のプレイヤーに伝えられる場があります。
ここで面白いのは、集めた情報を他のプレイヤーに伝えるかどうかは、その情報を得たプレイヤーの選択次第というところです。
- 捜査のために情報を公開する
- 自分に不都合な情報は隠す
- あえて情報を秘匿して犯人をあぶりだす
自分が犯人だとしたら、自分に不利な情報は出したくないので情報を隠したり、嘘の情報を伝えたり、他の人が疑われるように仕向けたりできます。
自分が犯人でなかったら、捜査を進めるために情報を公開してもいいし、決定的な証拠を握っていることを犯人に悟らせず、犯人がボロを出すまで待つという選択もいいでしょう。
犯人を追い詰めるためにあえて情報を伏せていたとしても、他の人から見れば「都合が悪いから情報を画している。つまり犯人なのでは?」と疑われるかもしれません。
ゲームをプレイしていく中で、いろいろな気持ちを味わえます。
探偵役や犯人役、容疑者など推理小説の登場人物になったような気分を味わえるのがマーダーミステリーの良さだと思いました。
狂気山脈 実際のプレイ中の様子
ここからは実際にゲームをプレイした時の様子をお伝えします。
まず説明しておくと、今回私が担当していた「医者」は殺人の犯人ではありませんでした。
※狂気山脈はプレイするたびに犯人が誰か変わるので、医者が犯人となることもあります。
犯人と疑われかねない情報が出てきた!
自分は犯人ではないため、誰が犯人か調査していくのですが、序盤は断片的な情報しか出てこないため、自分以外の全員に犯人の可能性があります。
プレイヤー全員がお互いに疑わしいと思っている状況で、医者だからこそ怪しまれるような証拠品が出てきたときには非常にドキドキしました。
また、2人で密談をする場面が訪れた時には、密談相手として自分が指名された時は「犯人だと疑われているのではないか?」とか、「密談相手が犯人なのではないか?」と考えてしまい、何を聞かれるか本当に緊張しました!!
犯人と思われる人がいっぱいいる!
ゲームを進めていくと明らかに「この人が怪しいのでは?」と思う証拠品が出てきますが、本当に情報があっているのか、嘘をついている人がいるのではないかと疑心暗鬼になっていました。
ゲーム中盤では、今まで自分が犯人だと疑われないように進めていたのに、ふと「疑われないのも逆に怪しいのでは?」という考えも出てきて、どうすべきか分からなりました。
ここまでくると怪しい行動をする人も複数人出てきたり、さらに謎が深まってきます。
ゲーム終盤になるとようやく事件の核心に迫る情報が出てくるのですが、今までの推理をぶち壊すようなとんでもない情報が出てきたりして、さらに頭を悩ませます。
「犯人は一人じゃなくて複数犯?」とか、「もしかしたら自分が犯人で記憶が消えている可能性がある?」とか荒唐無稽なことまで考えだし、みんなパニック状態でした。
推理する時間制限もあるため、うまく考えがまとまらず、疑心暗鬼になりながらも自分の考えた推理を信じてエンディングへ向かいました。
エンディング後 ネタバラシが一番面白い?
ゲーム終了後には、参加者たちとゲームの進行役によるネタバラシが行われます。
シナリオの設定とか「なんであの時あんな行動してたの?」というような、プレイ中に疑問に思っていてわからなかったことを、プレイヤー全員とゲームの進行役で話し合います。
2人ずつで行っていた密談でどのような話をしていたのかとか、「実はこういう考えがあってあの時こういう行動をしていたんだよ」といったことを聞けるので、各プレイヤーがどのような考えで行動していたのかが分かります。
密談時に脅しが発生していた!?
私たちがプレイしていた時も、実は犯人役の人が密談時に「私が犯人だとバラシたら・・・わかるよね?」というような脅しを密談相手にしていたということが明らかになりました。
脅された側のプレイヤーは行動を制限されたため、他のプレイヤーからは犯人だと疑われるということもありました。
※脅しをするという個別スキルはありません。犯人だったプレイヤーのアドリブです。
また、脅しはゲーム上のアドリブで、実際の関係性は非常に良好です。
とんでも推理やマグレあたりが勃発!!
その他にも、あまりにもいろいろな可能性が考えられるゲームだったため、実は深く考えすぎた結果のプレイングミスだったとか、実は頓珍漢な推理をしていたという人もいました。(私もその中の一人です。)
私の視点からは「この人が一番怪しい!!」という人がいて、結果として犯人は当たっていたのですが、推理自体は間違えていたという、運によるミラクルプレイで決定的な証拠を見つけたなんてこともありました。
ゲームの進行役からも、「実はあの時違う行動していらこういう結末を迎えていたかも」というような本当の裏話を聞けたりするので、この話し合いはとても楽しかったです。
まとめ
推理小説の登場人物になったような気分が味わえるマーダーミステリー、「狂気山脈」をプレイしました。
「自分が犯人だと疑われないだろうか?」という容疑者の不安を抱えながらも、「犯人は誰だろう?」といった探偵のような推理する気持ちが味わえました。
推理ものにありがちなシーンで、「お前たちは信用できないからここにはいられない!!」と一人で行動をして殺される人がいますが、あの気持ちが良く分かりました。
正直言うと、「この中に犯人がいる!!」とか言われたら他の人と一緒に行動したくはありません。
シナリオ自体も面白く、ギミックも良くできていたので、またやりたいと思いますが推理物の欠点として、一度タネが分かると二度とできないのが惜しいところです。
しかし、狂気山脈は2周目と3周目が用意されているようなので今後プレイしてみようと思います。
2週目「星降る天辺」の感想はこちら
3週目「薄明三角点」の感想はこちら