個人的神ゲー紹介の第4弾です。
今回紹介するのは2000年にNintendo 64より発売された「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」です。
前作の「ゼルダの伝説時のオカリナ」は剣と魔法などの西洋的な世界観でしたが、本作はアジア的な世界観となっています。64ならではのグラフィックによる奥深さや奇妙さが世界観とマッチしており、引き込まれる作品になっています。
幼少期にプレイしたため思い出補正もありますが、とても印象に残った作品です。
個人的点数:95点
今までプレイした200以上のゲームを点数付けし、簡単に紹介した記事もあります。
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※ネタバレあり
ストーリー
本作は、世界的な名作「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の続編になります。
三日間ごとに破滅する異世界「タルミナ」で、時のオカリナを使用してループを繰り返し、破滅を回避する物語。
ループの中で主人公リンクの行動によって変化する人の行動、展開、結末に注目です。
ゲームの特徴
前作同様にダンジョンをクリアしながら進めていくという内容ですが、今作ではお面をかぶることでデクナッツ族、ゴロン族、ゾーラ族に変身することができます。
それぞれの種族の特徴を生かしてダンジョンを攻略していくため、ダンジョン攻略の幅やなぞかけの種類が豊富になり、飽きることなくストーリーを進めていくことができます。
世界観について
全体的な世界観は前述したとおり、時のオカリナは西洋的な世界観でしたが、ムジュラの仮面はアジア的な世界観となっております。
フィールドは西洋風の城や統一された町から、民族文化が感じられる雑多な街並みへと変化しており、時のオカリナがゾンビやスケルトンなどの視覚的な恐怖であれば、ムジュラの仮面は呪いや伝承などの心理的な恐怖を感じます。
西洋的な世界からアジア的な世界への変化は、時のオカリナの「ハイラル」という世界から、ムジュラの仮面の「タルミナ」という別の世界に迷い込んだということを感じます。
サブイベントの充実性
本作ではコンプリート要素として体力を増加させるハートのかけらや、お面を手に入れるためにあらゆるサブイベントをクリアする必要があります。
お使いなどで単調なイベントになることが多いコンプリート要素ですが、3日間をループするという設定を生かし、プレイヤーの選択次第で結果が変わるため、行動による変化を楽しめます。
サブイベントで特によく取り上げられるのが「めおとの仮面」を入手するためのイベントです。最も入手するのが面倒なイベントですが、このイベントを通してタルミナの世界に住む人のことがよくわかるイベントとなっており、最後まで楽しんでイベントを進めることができるようになっています。
ダンジョンの完成度
ゼルダシリーズでは恒例のダンジョン攻略ですが、ブレスオブザワイルドまでの作品を通して、ムジュラの仮面が一番ダンジョン攻略が面白い作品だと思います。
どのダンジョンもとても凝った内容となっており、キャラクターの特性をうまく使わないと解けない仕掛け、四季の特性を生かしたダンジョンづくり、そして何より他作品に比べて大掛かりな仕掛けが多いと思います。
ダンジョン全体でダルマ落としをしたり、ダンジョン全体に流れている水流を逆流させたり、天地がひっくり返るなど、ステージ全体を使ったギミックが施されています。
特にゲーム終盤のロックビルでは、天地がひっくり返るギミックが作動した後に高音主体のBGMから低音主体のBGMに変わるなど、細部まで凝ったダンジョンが楽しめます。
時間による変化
決まった3日間を繰り返すストーリーですが、1日目~3日目と時間が変わるにつれて、町の人の発言も変化します。終わりが近づくにつれて変わるセリフには、町の人がしっかりと生きていることを実感させてくれます。
特に3日目の終わり間近の各キャラの発言は、各キャラの個性を感じさせてくれます。普段は猛々しい性格の人が、弱気な発言をしたり、最後まで自分の責務を果たそうとする人がいたり、あきらめる人がいたりと、すべてのキャラの発言を聞いて回りたくなるほどよく作りこまれています。
まとめ
思い出補正も多分に含まれていますが、不思議な世界に迷い込み、ループを繰り返すことで世界の謎を解いていく楽しさを味わえる、ゼルダシリーズの中でも屈指の名作ですので、是非プレイしてみてください。
2022年2月からNintendo Switch Onlineでプレイできるようになります。