Marvelシリーズの作品を今ままで1作品も見たことがないメタキノと申します。
今年で29歳となりましたが、いまだにMarvel作品を1作品も見たことがありません。
Marvel好きな友人3人から「とりあえずアイアンマンを見て!!」と何度も言われたので、ようやく見てきました。
今回はMarvelのことを何も知らない人が「アイアンマン(字幕版)」を見た感想をお伝えします。
機械設計をやっていた人ならではの気になったことも載せています。
Marvel作品について知っていたこと
さて、今までにMarvel作品を1作品も見たことが無いと言いましたが、私はMarvelについて以下のことだけは知っていました。
・アイアンマンは赤いスーツ?を着ている。
・スパイダーマンは糸を出してを飛び回る。
・マイティ・ソーはハンマーを投げて飛ぶ。
・キャプテン・アメリカは盾を持っている。
・ハルクは緑の体が大きい人。
はい、何も知らないですね(笑)。
キャラクターの能力や背景は一切知りません。
ほかのMarvelキャラクターについては名前すら知りませんでした。
※ここから感想に入るので、映画のネタバレがあります。
映画の感想
映画を見始めてまず感じたことは、映像が思ったより新しいということでした。
昔から「アイアンマン」の名前だけは知っていたので、なんとなく2000年前後の作品かと思っていたら、2008年上映の作品だったようですね。
CGも迫力があって、流石はアメリカ映画といった感じです。
序盤は目まぐるしくシーンが変わったので、誰が主人公か分かりませんでした。
まさか、あんな無茶苦茶な人がアイアンマンになるとは・・・
ストーリーは勧善懲悪もので、アメリカ映画らしく派手なアクションとアメコミ要素が良い感じにマッチしていて普通に面白かったです。
ラストシーンは本当に予想外でした。
アイアンマン全体を通しての評価は、傑作とまではいかないが、85点くらいの良作といった感じでしょうか。
続編のアイアンマン2と3を見たら評価が変わるかもしれません。
特によかったところ
主人公の演技
アイアンマンで一番良かったところは、主人公のトニー・スタークを演じるロバート・ダウニー・Jrの演技です。
彼の演技は表情が変わることが少なく、人と話していてもほとんど真顔なことが多く、笑顔になるとしても張り付いた笑顔ばかりといった感じの演技でした。
しかし、目の動きや雰囲気でちゃんと場面ごとの感情が伝わってくるし、役を演じている感がない演技というか、本当にトニー・スタークという人物がそこにいるような違和感のない演技でした。
特に印象に残ったのは、アメリカ空軍の中佐に依頼しようとして断られた時の表情と、ラストの記者会見の表情です。
どちらのシーンも、顔は真顔でセリフは棒読みという演技なのに、なぜかトニー・スタークの気持ちが良く伝わってきます。
ラストシーンは間の取り方も非常に良くて、説明は無いのにトニーが記者会見の場に立って初めてメモを読んだのだと分かるし、他に言うことも思いつかなかったので、そのまま言ってしまったというのが良く分かるとても良い演技でした。
ラストシーンについて
アイアンマンのラストシーンは正直予想外でした。
トニーは顔を隠して戦っていましたし、信用できる人以外には技術を公開しないような素振りがあったので、正体を自分から明かしたりはしないだろうなと感じていました。
また、アイアンマン2と3が公開されているのは知っていたので、なおさら正体を隠したままシリーズが続くのだろうなと予想していました。
それなのにラストのシーンで、(言わされたとはいっても)本人が正体を暴露したので非常に驚きました。
トニーは日ごろの行いが非常に悪かったので、「あの社長がまたも虚言発言!!」といった内容の記事が出て、正体を公開したのに世間の人間からは全く信じられないというパターンでしょうか。
続編がとても気になります!!
色々ツッコミたくなったところ
ここからは、映画を見て色々ツッコミたくなったところがあったのでツッコんでいきます。
私はバリバリの理系で機械設計をしていた人間なので、ツッコミどころが面倒な人だと感じる人がいるかもしれませんがご了承ください(笑)。
スーツのクッション性
敵組織から脱出するシーンで、最後に空中から落下するシーンがありますが、いくら地面が砂漠だったとはいえ、あの高度からの落下はいくらなんでも死ぬ気がします。
クッション性高すぎませんか?
そもそもクッションが搭載されているようにも見えませんが。
また、空中から落下するときも、直前まで頭から落下してた気がしますが、足から地面に埋まっていましたね。
まぁ、アメコミ映画にこの手のツッコミをするのは野暮だと自分でも思います。
空を飛ぶときの体制
アイアンマンが空を飛ぶときに、足の裏と手のひらからジェット噴射を行いますが、あの飛行方法はとても難しそうだと感じました。
アイアンマンの飛行方法では、少しでも手と足の向きが少しでも変わると飛ぶ方向が変わるため、進行方向の制御が難しそうです。
もちろん、手と足の角度はコンピューターが調整しているのだと思いますが、実際にあの方法で飛行すると風の影響ですぐに進行方向が変わってしまい、手のひらを上に向けたり下に向けたりを繰り返して調整する飛び方になりそうです。
アイアンマンを作る過程
アイアインマンで一番気になったのは、洞窟に捕まっている時にアイアンマンを1週間で作ったということです。
あの劣悪な環境でアイアンマンのプロトタイプを、作業人数2人で1週間で作り上げるのは無理がないか?と思います。
こんなところにツッコんでいると「物語が進まないじゃないか」と言われそうですが、私もそう思います(笑)。
さて、そんなことを思いつつも気になってしまったので作業内容を振り返っていきます。
洞窟内で実際に描写された物を作るときの手順として、
①アイアンマンの設計
②部材取り出し
③部材の加工
④部品の組み立て
以上の4つの手順があるのですが、それぞれツッコミどころがあります。
①アイアンマンの設計
まず設計の部分は、「主人公が天才だったから」ということで、すぐに出来たんだろうと無理やり納得しておきます。
(普通は何度も失敗を繰り返したりなど、物凄く時間が掛かります。)
②部材の取り出し
次の部材の取り出しは、武器を解体して必要な部品を作業場所まで搬入するため、それなりに時間が掛かると思います。
これは敵組織の人間が結構な人数を動員して協力していたシーンがあったので、何とかなるかもしれません。
③部材の加工
部材の加工についてですが、作中の描写があまりないので詳細は分かりません。
溶接やはんだごて、ハンマーでたたいたりと結構ローテクな技術で加工していたので、加工にはかなり時間が掛かりそうです。
機械設計の仕事をしていたので分かるのですが、金属の加工は簡単ではありません。
精密な加工をする機械は、主人公が用意するように要求していたのであると思いますが、曲面のある金属加工は専用の設備が必要だったりします。
武器に使われていたものをできるだけそのまま使ったにしても、加工にはかなりの時間が掛かると思います。
④部材の組み立て
最後は組み立てですが、組み立ても簡単そうに見えて、実はそんなに簡単にはいきません。
加工した部品のの大きさが数ミリでも違うと、組み立てできないということはよくあるからです。
また、部品が正確に出来ていたとしても、ねじを1個1個締めたりするのは電動ドライバーを使用してもかなりの時間が掛かるのですが、作中ではスパナを使用していたので時間がこれもなかなか時間が掛かります。
物語中盤では、完成版のアイアンマンを作る時に「自動組み立てに5時間かかる」とAIが答えていましたが、人力で組み立てすると当然もっと時間が掛かります。
2人でやったとしても自動組み立てよりは確実に遅くなります。
一体何時間組み立てに時間が掛かるのでしょうか。
アイアンマンは1週間で作れるのか?
これだけ時間が掛かる要素を上げてきましたが、1週間でアイアンマンを作れるとは到底思えません。
1か月で組み立てると言われれば、まだ納得できるといった感じでした。
まとめ
人生で初めてMarvelシリーズの映画を見ました。
アメコミ感ありつつも迫力があって、ストーリーもしっかりしていたので面白かったです。
最後が非常に気になる終わり方だったので、続編も見たいと思いました。
続編を見たらそちらも記事にしようと思いますので、よろしくお願いします。